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今年で12回目となるシリーズ企画「アートドキュメント」を開催します。
今回は、鉄の彫刻をコンセプチャルな極限にまでつきつめた作風で高く評価され、その後に続く世代の美術家たちに絶大な信望を得ている村岡三郎と、戦前戦後の福井の優れた美術指導者であった土岡秀太郎が1948年に創立した美術運動「北美」のなかでも、和紙に柿渋を施した造形で国際的にも注目されてきた橿尾正次の作品を紹介します。50年余りの経験と実績のある両名の作品から、戦後の日本美術の一断面に触れていただけるでしょう。
また今回は「森で紙と鉄と遊ぼう」と題しています。両名の作品は特定の何かを連想させるというより、見る側それぞれの記憶や知識によって異なるものを思い起こさせることでしょう。それぞれが自由な発想を巡らし本展を楽しんでいただければ幸いです。
橿尾正次 (かしおまさじ)
1933年福井県生まれ・在住
鉄線で骨組みを作り、和紙を張り、柿渋、ベンガラ、藍、油煙墨といった伝統的技法で彩色した紙の立体造形を手がける。現代的な造形でありながらも、土着的な日本の精神性が感じられる作品は国内外で高く評価されてきた。
村岡三郎 (むらおかさぶろう)
1928年大阪府生まれ・滋賀県在住
生命と物質の根源的な関わりについて深く思索し、鉄や酸素ボンベ、音、熱現象、塩を使った抽象彫刻を手がける。1990年ヴェネチア・ビエンナーレ出展など国際的な評価を得ている。日本戦後を代表する美術家。
10月31日(土) |
対談 橿尾正次×針生一郎(金津創作の森館長)
■時間:14:00〜15:00
■会場:研修会議室 要展覧会観覧券
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11月1日(日) |
針生一郎(金津創作の森館長)が語る村岡三郎について
■時間:14:00〜15:00
■会場:研修会議室 要展覧会観覧券
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11月15日(日) |
ワークショップ 和紙で音具をつくろう!参加者募集!
■講師:橿尾正次
■時間:10:00〜16:00 ■会場:創作工房 ■対象:一般(高校生以上) ■定員:15名(先着順) ■料金:1,000円(材料費込) ■申込:事務局 TEL.73-7800 ![]() 橿尾正次「3つのこぶ」 |
12月6日(日) |
ワークショップ 和紙であかりをつくろう!参加者募集!
■講師:橿尾正次
■時間:10:00〜16:00 ■会場:創作工房 ■対象:一般(高校生以上)
■定員:15名(先着順)
■料金:1,800円(材料費込) ■申込:事務局 TEL.73-7800 |
主 催 | (財)金津創作の森財団 |
共 催 | あわら市、あわら市教育委員会 |
協 賛 | (財)げんでんふれあい福井財団 |
後 援 | 福井県教育委員会、(財)福井県文化振興事業団、福井新聞社、北國新聞社、NHK福井放送局、FBC福井放送、福井テレビ、福井ケーブルテレビ・さかいケーブルテレビ、FM福井、あわら市観光協会、越前加賀みずといで湯の文化連邦推進協議会、月刊URALA編集室 |
お問合せ先 | (財)金津創作の森財団 事務局 担当 / 石山 〒919-0806 あわら市宮谷57-2-19 TEL.0776-73-7800 FAX.0776-73-7805 |