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こころに響く。みて感じる。 表現の場に於いて、素材や方法の異なる私たち4人が 「響感-SYMPATHY」というテーマで展覧会を開くことになりました。 私たちは山脈を形作っている訳ではありませんから、 各々自ら拠って立つ地点に、隔たりはあります。 しかし、言葉の深い意味に於いて、響き合い、 感応し合うことの重さを、各々の作品を通して模索したいと考えています。 ですからこれは一つの問いかけかもしれません。 それは表現の世界だけに留まらず私たちが携わっている 教育という場面も含め、人への問いかけであり、事物への問いかけであり、 様々な世界の在り様に対する問いかけでもあります。 深い意味を、軽やかに表現できればと願っています。 宮崎光二 西畑敏秀 楊 冬白 大森 悟 |
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イベント |
.レセプションパーティー 12月6日(土)PM5:00〜 レストランアンビションにて 会費1,000円 |
出品作家(50音順) |
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宮崎光二(みやざきこうじ) 鋳金 1952年 福岡県生まれ 福井大学 教育地域科学部 芸術保健体育コース 工芸担当教授 「Reverberation(残響)」 作家が、自作についてコメントするということは、結局のところ、延々と続くモノローグの如きものにならざるを得ないだろう。作家自身にも明確な答えなどありはしない。作品は、生まれた時から作品独自の生を続けていくのだろう。作品は、作品に於いて語らしめよ。 |
西畑敏秀(にしばたとしひで) デザイン 1958年 福井県生まれ 福井大学 教育地域科学部 芸術保健体育コース デザイン担当助教授 「色は匂へど。」 タイトルの印象とはあに図らんや、主役は色ではなく「文字」。それも言葉にしたくなるような和の美しい書体。旧写植書体とデジタルフォントから「言葉の響きを感じる」文字をセレクトし五十音(実際は46字)のいろは歌で構成。いろは歌とはかな文字を重ねることなく一度づつ使用したことば遊び。 |
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大森 悟(おおもりさとる) インスタレーション 1969年 茨城県生まれ 福井大学 教育地域科学部 生涯学習コース 絵画造型担当助教授 Centrifugal separatorシリーズ「遠心分離機」 まなざしとは、ある意識を持った視線である。まなざしは、常に感じることと記憶することを繰り返しながら、何も見えない暗闇のような空間にも意識の「光」を与え、世界を浮かび上がらせる。その「光」は、微細な光源であっても、集団的な交射となると、光量を増し、はっきりと世界を知覚させる。しかし、知覚する世界が拡がるにつれ、個々のまなざしは、微細な光源であるがゆえ、滲んでしまう。この個々のまなざしを抽出することで、互いの関係性、個の在り方を考察した。 |
楊 冬白(ヤン・ドンバイ) 彫刻 1959年 中国・上海市生まれ 福井大学 教育地域科学部 芸術保健体育コース 彫刻担当助教授 「陰陽刻-火と水の交融」 私にとって重要なのは、作品に「強靱な精神」を表現することである。この“精神”という概念が作品に独自な造影、構成、気度を要求し、そこにおのずと現代人の持つ精神性があふれ出る。今回の作品は「天・地・人」の存在のように精神性を内包し、「生」と「死」を賛美する官能的感知世界を表現している。 |