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「自然へのまなざし」をテーマにした絵画展。出品数約45点。 自然の樹花や山河などのモチーフは、古くから花鳥画や山水画などでも親しまれ、美術に深く結びついてきました。本展では、空や土や水といった自然界の要素と私たちとの様々な距離や関わりを描き、「いま」の時代を生きる私たちの心の在り方を表現する作家に着目します。彼らは、「絵画」という近現代の美術の歴史における伝統的な表現媒体をあえて選択し、高い技術力を追求しつつ、同時に、現代のグローバルな社会状況における表現者としての自らの位置を見据え、現代人としての表現を目指しています。絵画表現の可能性と、その内奥にある「見えない何か」への探求、その5人5様のアプローチは、会場で深みのある調和音を奏でることでしょう。 「水を掬ぶ。花を弄する。」とは、中唐の詩人・于良史(うりょうし)の詩の一節に由来する禅語「掬水月在手 弄花香満衣」(水ヲ掬スレバ月手ニ在リ花ヲ弄スレバ香リ衣ニ満ツ)にインスピレーションを得たもので、見るものと見られるもの、人間と自然の二つの世界の対立を超えた、豊かな五感の交わりをイメージしたものです。 |
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関連イベント | .アーティストトーク 4月27日(日)午後1時半〜 会場にて出品作家の一人山河全氏による作品解説 |
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川村悦子(かわむらえつこ) 1953年生まれ 滋賀県出身 京都造形芸術大学教授 油彩
2002年 油彩、麻布、パネル 180.0×240.0cm |
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児玉靖枝(こだまやすえ) 1961年生まれ 兵庫県出身 成安造形大学助教授 油彩
2000年 油彩・キャンバス 162.0×162.0cm C 森下忠夫 |
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斉藤典彦(さいとうのりひこ) 1957年生まれ 神奈川県出身 東京芸術大学助教授 日本画
2002年 岩絵具、膠、絹、パネル 230.0×360.0cm |
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本田 健(ほんだたけし) 1958年生まれ 山口県出身 素描
1996年 チャコールペンシル、紙、パネル 227.3×363.6cm |
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山河 全(やまかわたもつ) 1954年生まれ 福井県出身 京都造形芸術大学助教授 墨画
1997年 墨、水彩紙 130.0×180.0cm |